事件や事故などで抱えうるトラウマの定義、おもな症状、PTSDとの関連性など、トラウマについての基礎知識を解説したサイトです。

*症例2〜不安障害
「不安障害」とは、自分では対処・処理できない強い不安や恐怖が、精神や体に悪影響をもたらす障害です。


心的外傷後ストレス障害(PTSD)
命に関わるような衝撃的なトラウマ体験によって、激しい恐怖感や無力感、うつ状態などの症状を現す不安障害の1つで、時に社会生活が困難になるほどの症状に悩まされます。具体的症状については、後述します。以前にも書いたように、ベトナム戦争後のアメリカで兵士のストレス障害研究から、1980年にDSM-III(「精神障害のための診断と統計のマニュアル」第3版)で初めて病名が登場し、認知されるようになりました。

ほかの精神障害と違って、発症の原因(トラウマ体験)が明確であることが診断の最重要基準であるものの、自然災害などで同じトラウマ体験をしてもPTSDを発症しない人もいるので、性格傾向や家族の精神障害歴などいろいろな要因が影響するいう研究結果もあります。DSMでも改訂されるたびに原因の規定は変わっていて、現在のIV(第4版)では、具体的な原因(トラウマとなる出来事例が何なのか)より、むしろ出来事に対する患者の反応が「強い恐怖、無力感または戦慄」をともなうと記されています。

急性ストレス障害(ASD)
症状はPTSDと類似しているものの、トラウマ体験後、症状が現れだしてから1か月未満の場合は「急性ストレス障害」と診断されます。たしか2007年ごろには、横綱・朝青龍が診断されていましたよね…。彼の場合、「生死に関わる」トラウマ体験だったのか、ちょっとアヤシイですよね。素人判断ですが、単なる「うつ病」じゃないのかな〜と…。

複雑性PTSD
PTSDのトラウマ研究から、児童虐待のように長期的な反復性トラウマ体験があると、より強い「解離」症状を現し、解離性同一性障害や、対人コミュニケーションが著しく困難で他人を信頼できないという人格形成の障害など、複合的な問題(症状)が出てくると指摘されるようになりました。

そこで、アメリカのPTSD研究の専門家・精神科医ジュディス・ハーマン達のように、これらを複雑性PTSDや外傷性精神障害としてまとめ、それ以外の従来的なPTSDを単純性PTSD(C-PTSD)として、両者を分けようと主張する動きも活発です。しかし、その判断基準等、正式に認定されたものではありません。

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