事件や事故などで抱えうるトラウマの定義、おもな症状、PTSDとの関連性など、トラウマについての基礎知識を解説したサイトです。

最後に、「トラウマ」がいかに人間にダメージを与えるものなのか…。実際に体験をした患者本人にとって克服が難しいだけでなく、周囲の人間や治療者もその悪影響をまぬがれないという話を書きたいと思います。

*トラウマ症状をコントロールするのが完治の状態
PTSD患者にとって「トラウマの克服」とは、トラウマ体験によって引き起こされる症状や問題を忘れて真っ正面から乗り越えるではなく、トラウマ症状に支配されずに自分でコントロールして最低限の社会生活を送れる程度の回復を意味します。

現在は、PTSD患者への精神療法、投薬治療のどちらも“これ”という決めてとなるような確実な治療法がなく、手探りで治療を進めるしかないというのが現状です。

*トラウマの二次受傷
患者のトラウマ体験に耳を傾ける治療者や、子供が命に関わるような病気や事故にあってしまった親、消防士のように悲惨な現場で働く人間が、間接的にトラウマ体験と関わって強いストレスを受けることで、PTSDや燃え尽き症候群のような症状を現すことがあります。

これら、「代理受傷」「共感性疲弊」「外傷性逆転移」をまとめて、「二次受傷」と呼びます。

特に深刻なのが、より深くトラウマ体験に関わる専門家です。二次受傷を防ぐための予防策(訓練を受ける、周りのサポートを受ける、トラウマケースばかりを受け持つのを避けるなど)は欠かせません。


PTSD患者にとって、またそれに間接的に関わる人間にとって、「トラウマ」の克服は決して容易なものではありません。「トラウマ」の受傷を避けられなかった場合は、ストレス症状が悪化しないうちに専門家の早期ケアを受けることが大切です。

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